こんにちは。皆さん、ロコモティブシンドロームって
知っていますか?
メタボリックシンドロームについてはご存知だと思いますが、
メタボリックシンドロームが肥満が脳卒中や心臓病につながる
危険がある重要な病態であるのに対して、 ロコモティブシンド
ロームとは、主に加齢による運動器の障害(簡単に言えば、
腰や膝の障害)のため、要介護、”寝たきり”となる危険の高い
状態をさします。
要介護になる理由は脳卒中(29%)、老衰(15%)、認知症(13%)、
骨折・転倒(11%)、関節疾患(9%)、 また、要支援になる理由としては、
老衰(22%)、関節疾患(18%)、脳卒中(12%)、骨折・転倒(11%)、
心臓病(7%)となっています。
(平成16年度厚労省国民生活基礎調査)
このように要支援、要介護となる理由として、関節疾患などの
運動器障害はこれほど多いのですが、それに対する認識というと
それほど高くないのが現状です。ロコモティブシンドロームは、
これらの認識の向上と予防を目的に生まれた新たな概念なのです。
日々、身体を適切に動かすことで、運動器の健康は良好な状態を
保つことができます。ロコモティブシンドロームにならないよう、定期的な
運動実践をご継続ください。また、身近な方でロコモティブシンドローム
になっている危険を感じる方には、是非、定期的な運動実践をおすすめ
ください。
ロコモティブシンドロームの7つのチェック項目
ロコチェック
※これはテストではありません。無理に試して、転倒などをしない
ようにご注意ください。
①家のなかで、つまづいたり、滑ったりする。
②階段を昇るのに手すりが必要である。
③15分位続けて歩けない。
④横断歩道を青信号で渡りきれない。
⑤片足立ちで靴下が履けない。
⑥2kg程度の買い物をすると持ち帰るのが困難である。
⑦掃除機の使用、布団の上げ下ろしが困難である。
一つでも当てはまれば、ロコモティブシンドロームの心配があります。
(参考;日本ロコモティブシンドローム研究会ホームページ)